元興寺・上ツ道界隈
 元興寺は飛鳥四大寺の一つに数えられていた法興寺が、平城京遷都に伴い、奈良に移され誕生した。学問寺として数々の名僧を生み、金堂や講堂、鐘堂などが建ち並ぶ大伽藍を誇っていた。蘇我氏の氏寺的な存在であったため、藤原氏に権力が集中するに従って、国家の援護が得られなくなり、平安時代に入ると、次第に衰退した。十世紀の中頃に、奈良時代の高僧、智光が極楽浄土を描いた曼荼羅が発見され、一部の僧坊が念仏道場として信仰を集めるようになった。それが現在の元興寺極楽坊だ。しかし、宝徳3年(1451)の大火でほとんどの建物を焼失、その跡に人々が移り住み、民家が建ち並ぶようになった。残っていた五重塔、観音堂も安政6年(1859)の火事によって失われている。古い町家を再生した展示施設や商業施設が次々と誕生、県外から訪れる観光客も増えている。
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●あしびの郷
●ならまち音声館
●時の資料館
●奈良オリエント館
●庚申堂
●奈良町資料館
●奈良町物語館
◆お薦めスポット
●元興寺極楽坊
●御霊神社
●十輪院
●今西家書院
●ならまち格子の家

●中條姫ゆかりの寺
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