高畑・清水通界隈
◆新薬師寺
創建については諸説があるが、広く聞かれるのは光明皇后が聖武天皇の病気平癒を願って建てたという説だ。国宝指定の本堂内陣には、漆喰で仕上げられた円形須弥壇があり、薬師如来像を囲むように塑像の十二神将が配置されている。 

◆志賀直哉旧居
文豪志賀直哉が、自ら設計したといわれ、大正14年から13年間住み、ここで「暗夜行路」を執筆した。直哉がこの家にこめた家族や、友人との交流に対する配慮が、音声ガイドで解説され興味深い。

◆滝阪の道
柳生街道への入り口、滝阪の道は石仏の宝庫として知られている。
◆奈良市写真美術館
奈良市高畑町600-1 0742-22-9811
開館時間/9時30分〜17時 料金/一般500円
休館日/月曜と祝日の翌日
入江泰吉氏の作品寄贈を期に、平成4年春、西日本初の写真美術館として開設された。入江氏の作品展示のほか、自然をテーマにした作品や奈良に関係の深いシルクロードや仏教美術関係の企画写真展にも力を入れている。第2土曜日14時から作品解説を実施。

◆春日山原始林
春日大社の神山として841年から千年以上も木の伐採が禁じられ、手厚く保護されてきた。繁華街から徒歩十数分にある原始林として、1998年12月に世界遺産の認定を受けている。スダジイやコジイなどのシイの木を中心とする照葉樹林を形成する。痩せた土地から、完成された生態系を形作るまでにざっと2000年以上が必要だ。