奈良の昔話 第二巻 好評発売
(ならのむかしばなし)
〜奈良町を支えてきた里編〜 増尾正子著
奈良時代、都を見おろす高台に「信仰のための地」として誕生し、東大寺、興福寺、春日大社、元興寺などの大伽藍が軒を並べた平城京 外京。やがて都が京都に移され、社寺に関わる人々の住まいが境内地に並ぶようになり、日本で最初の町が形成されていきます。さらに、社寺の衰退に従い、「奈良晒」に関わる職人や「南都観光」に従じる人々の町家が軒を並べるようになり、現代まで千数百年もの間人が絶えることなく住み続けた希有な町として、「奈良町」(ならまち)と呼ばれ、多くの観光客が訪れる様になりるようになり、平成10年12月に世界遺産の指定を受けました。
 今回の二巻では、観光地・商都として繁栄した中世の「奈良町」を支え、後背地(ヒンターランド)として大きな役割を果たした、周辺の里々が描かれています。特に、大河ドラマとして取り上げられた「宮本武蔵」についても、柳生新陰流や宝蔵院流 槍術を通じ、奈良町との係わりにページをさいています。また、「奈良町」の暮らしと強く結びついた周辺の里との交流が、幾世代にも渡って積み重ねられた事への、著者の感謝の気持ちがこめられています。
●データ/A5変形 196ページ カバー装 定価 1000円(本体952円+税)
編集/まほろば 出版局 発売/株式会社ブレーンセンター
●書店にてお求めください。ISBN4-8339-0425-X
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